レバノンの子らに支援を
破壊された街 避難民100万人
食糧、薬不足 苦境続く
イスラエル軍による空爆で、レバノン側の死者は既に千人を超えた
この三分の一は子どもという
戦闘を続けるヒズボラとの停戦を求める国連安保理決議が8月14日に
発効したが、街が破壊されたレバノンの避難民や約100万人の苦境は
そのままだ。現地で緊急支援活動を進める日本のNGOなどが、避難民
への支援をよびかけている
戦闘は始まってからの1ヶ月で、岐阜県ほどの面積の小国レバノンは
南部を中心に街や村が壊滅的に破壊され、幹線道路や橋、発電所なども
機能していない
国民の四分の一相当の約100万人が、公園や学校など公共施設や
親類、友人の家に避難した
「イスラエルから『攻撃するぞ』とチラシがまかれ、数分後に爆撃を受けた
みな、着のみ着のままで逃げた」
避難先で使うテントや敷布、おむつなどの衛生用品、赤ちゃんの粉ミルクや
食糧が不足
爆撃にあって崩壊した病院もあり、医薬品も足りない
「子どもたちの様子も心配。眠れない、ささいな物音にびくつく・・・
精神的に不安定な子どもが増えている」
レバノン内のパレスチナ難民キャンプで20年前から、子どもたちの
生活支援を続けてきたNPO法人は、現地のNGOの連合体「NGOフォーラム」
から支援要請を受け、空爆開始約1週間後の7月下旬、インターネット上で
緊急募金を開始し送金してきた
同フォーラムが、キャンプに逃げてきた避難民らに米やレンズ豆、お茶などの
食料を配布した
同様に緊急募金活動を行い、同フォーラムに送金しているNGO「パレスチナ
の子供の里親運動」事務局の秋本悦男さんは
「こんなにひどい攻撃を、どうして世界は早くやめさせられなかったのか、
と現地の人は孤立感を抱いている。日本から支援することは、彼らにとって
せめてもの心の希望になる。ぜひ協力を」と呼びかけている
紛争地帯などで国際協力活動をするNPO法人「ジェン」は
8月中旬、メンバー3人を現地に派遣した
国連や国際NGOと協力しながら、今後の支援活動に何が必要なのか
調査を始めている
アムネスティ・インターナショナル日本はインターネットで
停戦後の難民の安全を確保するようイスラエル政府に求める手紙を送る
よう呼びかける
「窮地に陥っている避難民をなんとか助けたい」と寺中事務局長
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、当面の援助活動に必要な額を
1890万ドル(約21億7千万)と試算している
「津波や地震など自然災害に比べ、戦争の悲惨さがわかりにくいのかも
しれない」とNPO法人・日本UNHCR協会の事業部マネージャー井上さんは
話し、さらにアピールしたい考えだ
レバノン支援活動をする団体などの問い合わせ先
■NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」
03-3953-1393
■「パレスチナの子供の里親運動」
03-3227-2706 受付は月水木の午前10時から午後5時
■NPO法人「ジェン」
03-5225-9352
■社団法人「アムネスティ・インターナショナル日本」
03-3518-6777
■NPO法人「日本UNHCR協会」
03-3499-2450
■レバノン共和国大使館
03-3580-1227
(8/20 中日)